病院のベッドで、ふと目を閉じたとき。
ふるえる指先で、大切な人の手を探したとき。
ケアの現場には、言葉にならない“こころ”が溢れています。

けれど、日々の忙しさや制度の枠の中で、
その「こころ」は見えにくくなっているかもしれません。

そこで私たちは問いかけます――
「医療にもっと人間らしさを取り戻すために、芸術の力は使えないだろうか？」

芸術が、声にならない想いを届ける。

芸術が、記憶の深くに眠る感情を呼び覚ます。

芸術が、病と共にある“生”の意味を照らし出す。

このプロジェクトは、アートの持つ「癒し」と「つながり」の力を
医療・ケアの現場に届ける挑戦です。

アートは薬ではありません。
けれど、確かに人を回復させる何かがあります。

それは、目に見えない“生きる意味”へのまなざしです。
そして何より、その人の人生に「もう一度、色を取り戻す」営みです。

私たちは、あなたのための色を探しに行きます。
その色が、きっと、誰かの明日を照らす光になると信じて。